ネイルの構造

ネイル(爪)は、手足の指の組織を支え、指先の背面を傷がつかないように保護する役割をしています。保護以外にも指先がものをつかみやすくしたり、ひっかく動作をしたり、細かいものをつまみやすくするなど、多くの役割ももっています。
ネイルはいくつかの部分によって構成されています。目で見て確認をすることもできる部分もありますが、目視では確認できない部分もあります。構成している成分は「ケラチン」という繊維製のタンパク質です。この「ケラチン」の量が多い爪ほど丈夫で硬くなります。爪のほかにもケラチンは髪の毛や皮膚にも含まれており、人間以外の動物でも爪はもちろんサイの角や鳥の羽毛・くちばしの主成分となっています。
健康なネイルは半透明をしていて、ほんのりピンクがかっています。これは爪の下に血管が通っているための色具合であり、色の変化によってその人の体調に何らかの異変が起きていないかどうかを確認することができます。ネイルの色は生まれつき人それぞれ少しずつ違っており、寒くなるなど環境の変化によって血管の状態が変わるときなどにも色合いが変わります。
ネイルの表面には「ハーフムーン(爪半月)」「マトリックス(爪母)」「ネイルベッド(爪床)」「ネイルブレード(爪甲)」「ネイルウォール(爪郭)」さらに「キューティクル(甘皮)」といった部分があります。ネイルという狭い空間にさまざまな部品があるので、それぞれに対応したケアをすることが大切です。