ネイルのパーツ

ネイルを構成するパーツを細かく見ていきましょう。まずはネイルをよく見てみると、根本の部分に白っぽい半月状の部分があることに気が付きます。これは「ルヌーラ」とも呼ばれることもある、「ハーフムーン(爪半月)」です。ハーフムーンが白っぽい色をしているのは、下の組織に密着をしていないためであり、この部分は他のネイルを構成するパーツをつなぐ役目をします。ハーフムーンの大きさや形、明るさは人によってかなり違い、健康状態を見るときにも役立ちます。
ネイルを作り出している部分のことを「ネイルルート(爪根)」といいます。これは「マトリックス(爪母)」ということもあり、キューティクルの下に隠れています。爪を構成するケラチンはこの部分で作られ、少しずつ表に出てゆきます。マトリックスには爪に栄養を送るために欠かせない血管、神経、リンパ管が詰まっています。爪の細胞はマトリックスで分離し、ネイルベッドの上でネイルブレードを引き出すようにのびるのです。
ネイルブレード(爪甲)とは、爪先を覆っている硬くて滑らかな、凸状にゆるく弯曲をしている部分です。爪の中でも最もよく目立っており、私達が日常的に「爪(ネイル)」と読んでいるのもこの部分です。ネイルベッド(爪床)とはネイルブレードの真下にある指の組織です。ここには無数の毛細血管が走っており、爪に栄養を運びます。ネイルベッドでは爪を支えますが、爪を成長させているのは別の部分です。